ジャブを当てる事によるバランスの崩れ
相手のパワーパンチが繰り出される前にジャブで顔面をとらえることで相手が前進して来た力を奪う事が出来る。ジャブが強ければ相手の顔面をデフォルトの位置よりも後退させる事でバランスが崩れてパンチを打ち出せなくなるだけで無く、オフェンス面での大きなチャンスになる。
ワン・ツーはジャブを強打するとストレートの威力は落ちる
ジャブを強打した後のストレートは基本的に威力が落ちてしまう。理由はジャブで推進力が落ちて、落ちた推進力でストレートを打ってしまうからだ。推進力が落ちる事でストレートの前後に躱しやすくなったり、相手のバランスを崩せるため使い分けは必要。
ワンとツーの間(時間)を長くする事で推進力を再び発生させる事が出来る。サンドバックを打つことが出来る方は間の短いワン・ツーと長いワン・ツーを打って試して頂きたい。しかし下記に示したインパクトゾーンについても考えながら打って下さい。基本として間の短いワン・ツーの方が相手も反応する事が難しくカウンターも取りにくい事は忘れずに試してくだい。
パンチで当たると痛いのは2~3センチ程度の範囲しかない
サンドバックや実戦を行っている方はご存知だと思いますがパンチのインパクトゾーンは2~3センチしかありません。(フック系であればもう少しありますが…想像よりかなり少ない範囲です)
サンドバックを打つときにイメージよりも手前や奥で当たった時に全く威力が乗らない事を経験した事が有る人は多いでしょう。
実戦でどのような位置取り、距離感で打つのかをイメージしながらサンドバック打ちをするとサンドバック練習はより有意義なものになるでしょう。
またロングレンジ、ミドル、ショート全ての距離で強いインパクトが出せるように練習するのもお勧めします。
パンチの衝撃による自己と相手の物理的影響
左フックを当てると左側に体が流れる。右フックを当てると右側に体が流れる。特にインファイトなどで押し込むようなフックを当てる事で相手のバランスを崩しつつ有利なポジションを取ることが出来る。
インファイトで距離を取りたい時はボディアッパーを当てた衝撃でバックステップする事でレンジコントロールが出来る。相手のバランスを崩しきれない場合はバックステップ時にカウンターが来る可能性があるため注意が必要。
オーソドックス同士で左フックを右のガードに当てる事で次に相手の右フックが来る可能性を減らす事が出来るため左のボディなどをより安全に打ち易くなる。
オーソドックス、サウスポーでジャブを外側から打って前手のガードを軽く抑えると前手のフックが打ちにくくなるためウィービングなどを駆使してアウトを取れる。
全てのパンチが様々な効果を持つため自分の得意なパンチを決める為のパンチを用意する事で戦いの幅が広がり、戦い方に深みが出ます。
次回は精神的な影響について書いていきます。
パンチの効果ばかりで飽きてきたので脳神経科学か位置取りについて今後、記載していきます。
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